Feb 09, 2010
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その補強を改めて評価する声が多い。
阪神は31日、右ひじ故障で二軍調整中の城島が近日中に渡米すると発表。右ひじと昨年11月に手術した左ひざについて専門医からセカンドオピニオンを求めるという。
時期が時期だけに、今季絶望の可能性も出てきた城島だが、代役の藤井彰が投手陣を好リード。この日も先発メッセンジャーが7回2安打無失点の好投で7勝目を挙げた。
メッセンジャーは藤井がスタメンマスクをかぶってからこれで5勝1敗。スタンリッジは6連勝と好調を維持している。
藤井は外国人投手が気持ちよく投げられるよう、ベンチの内外でよく声をかける。バッテリーを組めばボールを返すタイミングなどにも配慮。城島にはない心配りで彼らの信頼を得ている。シーズン序盤は苦戦しながらも、どうにか2位まで浮上。2ケタあった借金も1まで減らして夏のロードへ出られるのも助っ人右腕の活躍があればこそ。それはつまり、藤井のおかげでもある。
昨オフ、その藤井の獲得を強く球団に求めたのが真弓監督だったという。
城島が左ひざの半月板縫合手術を受け、開幕が絶望視されると、「それも1カ月程度だから補強は必要ない」という声が球団内にはあったそうだ。それでも真弓監督が楽天でFA権を行使した藤井の補強を熱望したのは、ネット裏から阪神を見ていたことが大きかったという。
ある阪神OBがこう語る。
「真弓は評論家時代、星野監督のトレードや助っ人補強の手腕を注目していた。星野監督は阪神に来て2年目を迎える際、矢野という絶対的な正捕手がいながら日本ハムから野口をトレードで獲得。『矢野と同等の力を持った野口取りが最大の補強』と言い59試合をカバーさせ18年ぶりの優勝に結びつけた。その後、岡田監督も関東の球団に戻りたいという野口をチームに残した。野口がいることで矢野を休ませることができたし、正捕手と力量に大差のない控え捕手がいることで投手陣も不安を抱えることはなかった。だから真弓監督も正捕手としても十分使える藤井を取ったのです」
継投ミスが目立ち采配下手といわれる真弓監督だが、藤井取りはチームと自らの首をも救ったといえよう。
▽甲子園=4万6639人(阪神7勝6敗1分)
横浜000 000 000―0
阪神101 000 00X―2
(勝)メッセンジャー7勝2敗 (S)藤川3勝21S (敗)三浦1勝2敗
(日刊ゲンダイ2011年8月1日掲載)
<坂本懲罰交代の原采配が拍車>
「レギュラーとして、ふさわしくないプレーがあったということです」
試合後、巨人の原監督が怒気を含んで言った。
五回、先頭打者として打席に入り、三邪飛に倒れた1番坂本の打撃がよほど癇に障ったらしい。その裏の守備から225試合連続全イニング出場を続けていた若武者をベンチに下げたが、しかし、楽勝ムードだった試合はここから暗転し始めた。
「坂本は初回の1打席目で初球の高めのボール球を空振りすると、2球目の甘い真っすぐを見逃し、3球目にまた高めのボール球に手を出して左飛に倒れた。三邪飛に打ち取られた3打席目も一緒。初球にボール球の低めのフォークを空振りして簡単に追い込まれた。原監督は日頃から、『積極的なのはいいが、ボール球や狙い球でない球種、コースを振りにいくのは、積極的とは言わない。内容のない凡打はチームの士気に影響する』と口を酸っぱくして坂本に言っている。それだけに、我慢ならなかったのでしょう。しかし、懲罰のような交代が逆にチームの士気に影響を及ぼしたかもしれない。ただでさえヤクルト戦は選手が苦手意識を持っていて、疑心暗鬼になっていますからね」(チーム関係者)
案の定、二回までに大量5点を奪いながら、ジワジワと追い詰められた巨人は八回に頼みの山口が2点を失い、同点に追いつかれてしまった。坂本が消えた六回以降、攻撃陣は無得点に終わった。
評論家の堀本律雄氏がこう言う。
「ヤクルトの14安打はすべて単打。引っ張ったヒットはわずか1本で、その他は中堅から逆方向へ打っている。巨人打線は1個も選んでいない四球をヤクルトは3つ選び、いずれも得点につなげている。この粘り強い攻撃こそが巨人投手陣を追い詰めたといえる。4勝9敗4分けの対戦成績に表れているが、巨人は勝っていてもヤクルトに脅威を感じ、逆にヤクルトは『巨人なら追いつける』と諦めない。巨人は完全にヤクルトに精神的に優位に立たれている。これが一番大きな問題です」
どっしり構えるヤクルトは勝ちに等しい引き分けに持ち込み、勝手に追い詰められてアタフタする巨人は負けに等しいドロー。巨人のヤクルトアレルギーはより深刻なものになった。
(日刊ゲンダイ2011年8月1日掲載)
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