Feb 01, 2010

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 IBMが、より密度を高めたブレードの新モデルと、ミッドレンジ市場向けサーバ「IBM Power 750」用の高速プロセッサを発表し、POWERシステム製品ラインアップを刷新した。UNIX市場が少しずつ復調するなか、現在の勢いを維持することが同社のねらいである。

 IBMはUNIX市場でOracleやHewlett-Packardとの競争を制しているが、これは同社が2010年に8コアの「POWER7」プロセッサをリリースしたこと、さらにはOracleおよびHPという2大ライバルのロードマップが明確でないことによるところが大きいと、IDCのアナリストであるジェド・スカラメラ(Jed Scaramella)氏は指摘した。

 Oracleが、Intelの「Itanium」プロセッサを使用する新たなソフトウェア開発を中止するとしたRed HatとMicrosoftに追随したのを受け、HPは2011年3月に「HP-UX」の今後を懸念する声にこたえる必要に迫られた。HPのUNIXサーバは、Itaniumプロセッサをベースとしているからだ。

 HPは顧客に対し、Itaniumシステムのロードマップを向こう10年以上伸ばすことを約束し、その間に既存のOracle製品顧客をサポートすると述べた。それでも、こうした不確定要素によってバイヤーがかすかな不安を抱き、とりわけハイエンド・プラットフォームについての決断には慎重になる可能性がある。

 「ビジネス・クリティカルなアプリケーションに関して疑問が持ち上がり、それが話題になったとき、人々は往々にしてきわめて注意深くなる」(スカラメラ氏)

 しかしながら、4月12日にはHPに追い風が吹いた。Intelが北京において、「Poulson」のコードネームで呼ばれる次期Itaniumプロセッサを発表したのである。Poulsonは2012年から出荷される予定で、パフォーマンスは現行のItanium 9300の2倍におよぶという。

 Oracleもまた、問題に直面していた。同社はなんとか顧客を説得し、SPARCプロセッサを搭載するシステムの開発に乗り出すことを決めたが、同時に汎用サーバではなく特別仕様のハイエンド・システム販売により大きな関心を寄せていることも明らかにした。

 「同社のこうした発言は、SPARCというよりx86に関するコメントだったのかもしれない。だが、Oracleの全般的な戦略を疑問視する風潮が市場に生まれたのは確かだ」(スカラメラ氏)

 これらの要因が合わさった結果、UNIX間における乗り換えの大半でIBMの「AIX」プラットフォームが勝利を収めるのをIDCは目撃してきたと、スカラメラ氏は話している。なお、x86市場ではHPが圧倒的に優位であり、同社のサーバ事業全体は堅調だという。

 だからといって、IBMのUNIXビジネスが好景気にわいているというわけではない。UNIX市場は今も不況からの脱出を図っている最中で、IDCも同市場の2011年売上額は前年より1%減少すると予想している。

 同社の調べによれば、第4四半期のUNIXシステム市場は38億ドルに相当する規模だったそうだ。IBMの同市場でのシェアは、前年同期比48%増の53.8%へと躍進している。HPのシェアは以前とほぼ同じレベルの23.3%、Oracleは23%減の17.7%に終わった。

 IBMのUNIXおよびメインフレーム事業部ゼネラル・マネージャーを務めるトム・ロザミリア(Tom Rosamilia)氏は、現在の第2四半期はPOWERシステムに対する需要が跳ね上がっていると述べ、「これからもさらなる需要の拡大が見込まれる」と続けた。

 12日に発表されたブレードは、IBMが2010年4月にアナウンスを行った同社初のPOWER7ブレード「PS701」および「PS702」の最新版だ。旧製品2種と比べ密度が倍増しているため、顧客は以前と同じフォーム・ファクターにより多くのコンピューティング・パワーを実装できる。

 「PS703」は、1基のブレードに16のPOWER7コアが積まれている。PS701ではこのコアの数は8個だった。IBMが「ダブルワイド」と呼ぶ「PS704」は、2基のブレードを高速相互連結器によって組み合わせたもの。2010年にリリースされたPS702ダブルワイドが備えているPOWER7コアは16個だが、PS704は最大32個まで対応可能だ。

 プロセッサの周囲のパッケージングを縮小し、新しい「超小型」メモリ・コントローラを使用することで密度の倍増を実現したと、IBMは説明している。

 Power 750は、プロセッサが高速化したおかげでスピードがやや上昇している。3.6GHzもしくは3.2GHzで動作する8コアPOWER7、3.7GHzの6コアPOWER7、3.7GHzの4コアPOWER7といったオプションが新たに追加された。

 今年初めに米国の人気クイズ番組「Jeopardy」で人間に勝った「Watson」スーパーコンピュータは、IBMの「DeepQA」やその他のソフトウェアとともに、Power 750サーバのクラスタから構成されている。

 Watsonと似たほかのシステムを実用化する道を模索してきた末に、IBMは医療業界に答えがあると確信するに至った。

 Watsonは、大量の非構造化データをすばやく分析し、問題に対する最適な解答を見つけることに長けている。例えば医師が患者の症状や血液検査結果、その他のデータを入力した場合、コンピュータが膨大な量に上る医療記録などさまざまな情報を振るいにかけ、診断をすることも可能になるかもしれないと、ロザミリア氏は語った。

 新プロセッサを搭載したPower 750は5月20日より発売され、4コア・プロセッサ搭載システムの価格は3万180ドルから。最新版ブレードも同じく20日に出荷されるという。こちらの価格はまだ示されていない。

(James Niccolai/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)

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Posted at 08:24 in President | WriteBacks (0) | Edit
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